なんだか暑すぎやしませんか。
最近は村上春樹についてマニアックかつ具体的に人物分析
している新書を読んでいて(というか読み終わったけど)、
けっこう面白かったです。
平家物語との関連とか、
デビット・リンチ「ブルーベルベット」
との関係とか、
お父上が坊さんだとか、
知らないことがものすごく多くてためになりました。
「風の歌を聴け」の題名由来もなんとなくわかったし。
しかし、何度も言うけど、
この小説(のようなメタ小説)をよく最終選考作に
残したなあ~、と今更ながらそう思います。
「群像」という雑誌の手柄はもうそれだけでいいん
ではないか、とそう思うわけです。
しかし、日本の正統派ブンガク界というものは、
例のジャズ系フォービート親爺とか、
そんなもんと同じように
とてもうそ寒い気がしますね。
改めてそんなことが分かりました。
三島由紀夫クラスになると、
そのうそ寒さが面白くなるからまだいいんだけど。
うそ寒くても市場性があるから成立するんだろうな。
きっと。