それで、3月の中旬には部屋を決めていったん田舎に帰ります。
部屋は西武新宿線沿線のとある田舎じみた町にありました。
というか、西武線はどこもいまだに田舎じみた部分が残ってる気が
します。
都立家政、野方、沼袋、新井薬師前、上石神井。。。。
田舎の人間には訳が分からず、上石神井とか田無なんて読み方
さえ不明です。
(柄本明がネタにしてたくらいです)
花の東京にこんな駅があるなんて。
そんなことを思いながら、紀州熊野のすっかり春めいて霞がかった
海を見ていたものでした。
文字通り黒くて鈍く光っている大きな海でした。
<小説めいてきたので中略>
とにかく、この店の看板をやっていただいたところが井荻にあるの
で久しぶりに西武線の町を歩いてみましたが、
あまり変わってなかったです。
村上春樹も都立家政に住んでたことがあって、
キャベツ畑の土がじとっと黒くて、西武新宿線時代はなんかざらっと
した感じがする、とエッセイで書いていました。
この感じはとてもよくわかる気がします。
もう二度と西武新宿線沿線に住むことはないけど、
上京当時の感じを思い出すと、この沿線と高田馬場の埃っぽい感じ
を無視することはできません。
つづく。。(ホントか?)