ふだんアナログシンセだスペースジャズだとか言ってますが、
私にとって音楽は旋律・メロディなんです。
なんかいきなりもったいぶった言い方してますが、
美しいメロディラインがないと、どうも音楽を聴いた感じがしない、
という話です。
アントニオ・アドルフォ、マルコス・ヴァーリ、バート・バカラック、
とか。
この人たちのメロディというのは誰が演奏しても一発で分かる、
というくらい強烈です。
ヨーロッパとかブラジルのオムニバス盤でB級ガレージバンドや
ムード楽団が演奏してても変わりません。
はっきり分かります。他の曲とはポテンシャルが全然違います。
展開力のある優れたサッカー選手のように、高速かつ澱みのない
プレーというか。生々しい存在感があります。
ポイントは湿ってない、ってことです。
湿ったメロディはギャグとしてはいいんだけど、かなり苦手です。
ロックが聴けなくなってしまうのは、ここのポイントが大きいと思います。
そんな梅雨時のような日本にも三保敬太郎とか山下毅雄とか、数はとっても
少ないけど明らかにずば抜けた人たちがいましたね。